グレープフルーツの栄養と健康効果

グレープフルーツの栄養詳細

代表的なフロリダ・グレープフルーツの栄養素について少し詳しく説明します。代表的なものは、ビタミンC、ビタミンB1、クエン酸、リモネン、ナリンギン、イノシトール、ペクチン(食物繊維)、葉酸、ナイアシン、カリウム、これに加えて果肉が赤いルビー グレープフルーツの場合は、リコピンが含まれます。


ビタミンCについては前項でも述べたのでここでは省くことにします。クエン酸は、もともと柑橘類に多く含まれていますが、これには疲労回復の効果があります。疲労は細胞内の酸素が欠乏して乳酸が増えることで起きますが、クエン酸が乳酸の増加を抑制、乳酸を分解するのです。またクエン酸によってミネラルを包み込んで体に吸収されやすいようにするキレート効果も引き起こします。


ポリフェノールの一種「ナリンギン」は、ある意味注目の成分です。果皮付近に多く含まれており、もともとグレープフルーツのほのかな苦味のもととなる成分です。これには血中脂肪酸を分解する作用や、花粉症などのアレルギー症状の緩和に効果を発揮します。そして食欲を抑制する効果もあるので、ダイエット面でも注目されているのです。


「ヌートカトン」と「リモネン」にも、体内で脂肪を燃やす「UCPタンパク質」の活動を促進させる効果があります。UCPタンパク質は普段はあまり活発に働くことがないのですが、グレープフルーツの香りによって交感神経が刺激され、身体の脂肪燃焼スイッチがONになるのです。そもそもグレープフルーツの香りは、ストレスの解消や、集中力を増すのにも効果的だとされているのです。


他にも、心臓や筋肉の正常な収縮を助け、糖代謝を促進するはたらきをする「カリウム」や、血管内の脂肪やコレステロールの流れをよくする「イノシトール」なども含まれ、健康効果は相当に高いということで間違いないでしょう。